オウンドメディアのコンバージョンを増やすには?CV改善施策9選

「流入数は増えてきたけどコンバージョンにつながらない」

「オウンドメディア経由のコンバージョンを増やしたい……」

こんな悩みを抱えているオウンドメディア担当者も多いのではないでしょうか。コンバージョン(以下、CV)を増やすには、SEO対策とは別の対策をする必要があります。

この記事ではオウンドメディアに効果的なCV改善施策を9個紹介します。たった一手でCVRが10%もアップするような施策もあるので、ぜひ“そのまま”実践してみてください。

オウンドメディアでCVしにくい理由

オウンドメディアは基本的には「企業が保有するメディア」の総称ですが、ここでは記事コンテンツによって集客し、CV獲得を目指すメディアと定義します。ほとんどのオウンドメディアでは、以下のいずれかをCVポイントに設定します。

  • 商品(サービス)の購入
  • 問い合わせ
  • 資料請求
  • ウェビナー申し込み
  • メルマガ登録

クエリ(キーワード)によっても異なりますが、オウンドメディアを訪れるユーザーはCVする可能性の高い「顕在層」ばかりではありません。むしろほとんどは「潜在層」で、情報収集の段階でたまたま訪れただけのユーザーが多くを占めます。

その結果、オウンドメディアはCVにつながりにくく、多くのオウンドメディア担当者が頭を悩ませているのです。

オウンドメディアでCVを増やす施策9選

CVにつながりにくいとはいえ、多くのCVを獲得しているオウンドメディアもあります。ここからはCVを増やすための施策を紹介します。“そのまま”実践するだけで確実に効果が出ますので、最後までお読みください。

すべてのページにCTAを設置する

「CVが増えない……」と悩みながら、CTAを一部の記事にしか設置していないオウンドメディアも少なくありません。

コンバージョンを増やすためには、オウンドメディアのすべての記事にCTAを設置するようにしてください。

CTAを最低3箇所設置する

CTAをすべての記事に設置していても、記事の下部にしか設置していないオウンドメディアが多く見受けられます。せっかく記事にたどり着いても、最後まで読むユーザーはごく少数なので、最低でも以下の3箇所にはCTAを設置するようにしてください。

  • 目次の直前(直後)
  • 2つ目のh2の直前
  • 記事の最後

◎ 目次の直前(直後)

とくに情報収集をしている段階では、記事にたどり着いても最後まで読まずに離脱するケースが見受けられます。そういったユーザーの目にも触れるように、まずは記事の上部にCTAを設置するのがセオリーのひとつです。

情報収集を目的に記事にたどり着いているので、目次の直前(直後)のCTAは「ホワイトペーパーDL」や「メルマガ登録」「ウェビナー申し込み」などがクリックされやすい傾向にあります。

  • Wordealの最新マーケティングノウハウが配信されるメルマガに登録する
  • 最新マーケティングノウハウが分かるホワイトペーパーをDLする

◎2つ目のh2の直前

2つ目のh2の直前で多くの人が離脱するといわれています。その理由は、クエリ(キーワード)の意味を調べるためにたどり着くケースが多いからです。

たとえば、「CVとは」と検索して表示される記事では、1つ目のh2でCVについての説明がされています。ユーザーの目的は1つ目のh2を読んだ時点で達成されるため、区切りとなる2つ目のh2の直前で離脱してしまうのです。そんなユーザーに向けて2つ目のh2の直前にテキストリンクのCTAを設置します。

◎記事の最後

7割以上のユーザーは記事の途中で離脱するため、目次の直前(直後)や2つ目のh2の直前より表示回数は少なくなります。しかし、記事を最後まで読んだユーザーは熱量が高く、次のアクションを求めています。

目次の直前(直後)や2つ目のh2の直前よりもクリック率やコンバージョン率は高くなるので、記事の最後にも忘れずにCTAを設置してください。

CTAの数を増やす

余裕がある場合は、CTAの数をさらに増やすことでよりCVが増えるはずです。目安としては、5000文字の記事で10個〜15個のCTAを設置するようにしてください。

デザインリッチなCTAを10個も15個も設置してしまうとマイナスな印象を与えてしまいかねません。記事内のCTAはテキストリンクをメインにするとともに、記事内にまんべんなく設置するようにしましょう。

テキストリンクをメインにする

CTAにはテキストリンクやボタン、バナーなどさまざまな種類があります。どうにか目を引こうと、デザインリッチなバナーやボタンのCTAを設置しがちですが、とくに記事の前半から中盤にかけてはテキストリンクのCTAを設置するのが効果的といわれています。

記事の最初のほうは読者は「読んでいる状態」にあります。そんななか、広告ちっくなクリエイティブのバナーやボタンを設置すると、読者は無意識にスルーしてしまいます。テキストリンクなら自然と目に入ってしっかり読んでもらえるので、クリックされる傾向にあります。

一方、記事の後半にかけてはデザインリッチなバナーやボタンのクリック率が上がる傾向にあります。後半はすでに文字を頭に詰め込んだ状態になっているうえ、次なるアクションを望んでいる状態です。そこへ視覚的に伝わるバナーやボタンのCTAを提示することで、クリックされやすくなるのです。同じCTAでも設置する場所によって使い分けるようにしてください。

遷移先(CVポイント)を最適化する

CVが増えない理由はさまざまありますが、CVのハードルが高いケースがしばしば見受けられます。たとえば、「問い合わせ」は温度感が高いのでCVすれば受注につながる確率は高いものの、温度感の低いユーザーにとっては心理的ハードルがかなり高くなります。

一方、「ホワイトペーパーDL」や「メルマガ登録」などは心理的ハードルが低く、CV数が増える傾向にあります。より多くのリード獲得を目指す場合は、CVのハードルを下げるようにしてください。

文脈に合ったCTAを設置する

すべての記事で同じCTAを設置しているオウンドメディアが散見されますが、記事の文脈に合わせて一個一個CTAを設置するようにしてください。なかには、記事ごとにCTAを変えたらCVが6倍に増えたケースもあります。

たとえば、「CVとは」と検索してたどり着いたユーザーに対し、「問い合わせ」に遷移するCTAを提示してもクリックされる可能性は極めて低いはずです。一方、「CVの効果的な増やし方」など、実践的な内容を詰め込んだホワイトペーパーがDLできるCTAを提示することでクリック率が高くなるはずです。

記事内で課題を提示し、その解決策としてCTAを設置することでクリックされやすい傾向にあります。参考にしてください。

テキストリンクの文字カラーを青にする

意外と抜けがちなのが、テキストリンクの色です。一般的にテキストリンクは青色なので、青以外のカラーだとリンクと認識されずにスルーされてしまう可能性があります。

「そんな当たり前なことを……」というオウンドメディア担当者こそ、自社のメディアのテキストリンクが青色でないケースがあります。テキストリンクを青色に変えただけでCVが伸びたケースもあります。抜かりなく青色に設定するようにひてください。

CTAの文言を最適化する

CTAの文言を変えるだけで劇的にCVがアップするケースもあります。いくつかステップを踏んで最適化するのがおすすめで、まずは文言を動詞にしてみましょう。

たとえば、「問い合わせはこちら」ではなく、「問い合わせする」「問い合わせしてみる」などです。ユーザー目線に立った文言にすることで、クリック率が高くなる傾向があります。CTAの文言は必ず動詞にしましょう。

続いて、マイクロコピーを最適化します。メインの文言(CTA)に補足的に添えられている文言をマイクロコピーといい、CVをサポートする役割があります。マイクロコピーを入れる場合、ポジティブな内容はメインの文言(CTA)の「上部」に、ネガティブ要素を払拭するような内容はメインの文言(CTA)の「下部」に置くようにしてください。

理由は目に入るよう順番にあります。上部にあるマイクロコピーはCTAをクリックしたいと思わせる必要があるため、「1000社が導入しているサービスです」などとポジティブな内容が効果的です。

一方、下部にあるマイクロコピーは、メインの文言(CTA)を読んだうえでクリックせずに到達しています。クリックまで至らなかったネガティブ要素を払拭してあげるため、たとえば「いつでも無料で解約できます」など、安心感を与えるような内容にすると効果的です。

Doクエリの記事を増やす

いくらCTAの数を増やしたり文脈に合わせて設置したりさまざまな最適化施策をしても、CVが増えないケースもあります。この場合、その記事(クエリ)がそもそもCVとの相性が良くないケースが考えられます。

クエリには大きく分けて「Knowクエリ」と「Doクエリ」の2種類があります。knowクエリは「知りたい」と考えて検索するクエリで、「◯◯とは」や「クエリ 種類」などです。一方、Doクエリは「アクションしたい」と考えて検索するクエリで、行動への温度感が高いのが特徴です。「新宿 ランチ」や「◯◯ おすすめ」などが一般的です。

knowクエリでもCTA次第ではCVしますが、Doクエリのほうがユーザーが求めるニーズやアクションが明確です。よりCVに近いので、CVを増やしたいならDoクエリの記事のCTAを最適化したり、新規で記事を公開したりするようにしてください。

【まとめ】オウンドメディアのコンバージョンは増やせる!

コンバージョンを増やすための施策を大きくわけて9個紹介しました。「どれから手を付ければ良いのか分からない……」という方も多いと思いますが、その場合は効果の大きい施策からスタートし、効率よくリードを獲得するのがおすすめです。

Wordeal(ワーディアル)では、CV獲得に特化したオウンドメディア支援を行なっております。以下のようなお悩みをお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。

  • 「コンバージョンを増やしたい」
  • 「編集者・ライターが足りていない」
  • 「オウンドメディアを立ち上げたい」
  • 「オウンドメディア運営を内製化したい」
  • 「CVに近いキーワードが知りたい」

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